セ・サ・ミ 日記

−2000年3月−


2000.03.20

水谷健吾さんの信楽山工房へ。妙なきっかけで強引に弟子入り。友
人2名と押し掛ける。第1回はなんと臼と杵。信楽の土を餅つきの
要領で砕いて粘土にしていく作業からスタート。街の教室は用意さ
れた粘土からすぐ型造りにはいるだけなので、これには感激。5月
は穴窯。健吾先生、グランプリ獲得の報。リンクでのぞいて下さい。


2000.03.19

「春陰や抜くには惜しき電気釜」は森義久氏の作。QP句会で名前
隠しての批評の中でも断然の注目句。やや性的イメージの濃い句が
並ぶQP句会で女性陣から即パスされたのかもしれないが、このと
ぼけた俳味は抜群。よむほどに味がでる。彼は中原道夫主催「銀化」
所属の正当派俳人。こんな句がある「馬鈴薯の闇に利く貌利かぬ貌」。


2000.03.10

この夜のハービー・ハンコックは陽気にはしゃいでいた。ブルーノー
トでの演奏は「ガーシュイン・ワールド」。彼がリラックスしてい
る分、パーカッションのサイロ・バプディステは演奏前から何度も
何度も民族楽器の類の配置を神経質に確認していたのが印象的。ス
テージもサイロがトータルの流れをリードし、悠々の時を楽しめた。


2000.03.05

「讃岐醤油画資料館」が美術界で話題に。老舗の醤油メーカーの資
料館に古代から水墨画、南蛮屏風など時代を追って「醤油画」が展
示。それが資料館まるごと現代作家、小沢剛のフェイク(偽物)・
アート。最後までタネアカシ無しというのは大傑作。作家もえらい
が、企業もエライ!胡麻を素材になんかオモロイ仕掛でけへんかな。


2000.03.04

オンラインのQP句会で公開歌仙が始まっている。蕪村「公達に狐
化けたり宵の春」を発句に、現代詩人のグループと俳句短歌の定型
詩グループに分かれてどう違った展開していくかが興味の的。個人
の資質の違いはあるが、やはり自由詩か定型か惹かれていく傾向性
ははっきりと見えてくる。歌仙は途中経過のやりとりがネット向き。


2000.03.03

須川洋子「臨月の指ふつくらと雛あられ」。和田大象「いかなごの
釘煮ぶらさげ奴が来る春の戸口をぬつそり埋めて」。週間新潮の
句歌歳時記』にふたり並んだ。須川さんも私も『玲瓏』の仲間な
のでなんとなく嬉しい。明石あたりのいかなごの釘煮がブーム。通
信販売のおかげで地方特産が全国区に。季節も風土もああ何もない。


2000.03.02

「紐ゆるむ貝の寝袋雪も溶け」磯菜。兼題「貝」。新潟の少女監禁
事件がテーマとの作者自解。「山里の一筋緩む雛明り」伏兎。季語
「山笑う」のちょっと前なら一筋緩むぐらいとの作者自解。それぞ
れ句の出来よりも挑戦の心意気に一票。「あさり貝生命の際の大欠
伸」菜摘をおさえ「紀の浦に打ち上げられて雛の首」翆胡が一番に


2000.03.01

広島の女子大生から卒論のコピーが届いた。なんと!『ゴマを探る─
和田萬の金ごま』。ホームページ開始以来のビッグニュース。ごま
の効用云々の研究はあるとしても和田萬の企業戦略まで研究してい
ただいたとは女子大生様恐縮至極。ただ残念なのはメールのやりと
りだけでなく直接ピチピチインタビューしてほしかったです。はい。


ご意見、ご感想など info@wadaman.com 大象までお送りいただけるとうれしいです。