セ・サ・ミ 日記

−2000年6月−


2000.06.30

<ハム、O−157汚染は保健所のミス>。冗談じゃない。当該製
造メーカーの規模はしらないが、実損も信用被害も甚大。この場合、
マスコミの責任はどうだ。一記者に最終調査裏付けもなしに書いた
責任を問うことは無理として、せめて役所サイドの補償問題もバッ
クアップしてやるとか地方紙か業界紙はそんなフォローをするべき。


2000.06.27

『インサイダー』には不覚にも泣いてしまった。よくあるジャーナ
リスト根性もので、たばこの害ぐらいあらためて告発の意味はある
のか、という不満をかすめさせるラッセル・クロウの演技。内部告
発者たる者の単純な正義感ではない、現実感のある中年サラリーマ
ンの生身がクイクイときて、普遍性のある上質任侠映画の仕上がり。


2000.06.24

桃雪亭歌仙第2巻夏バージョン『天体の巻』。ワイン会形式の今回
は番外編。メンバー豚々氏斡旋の有馬『御所坊』へ。近くて遠き温
泉で初めて。レトロに洗練された設計の旅館で、料理も温泉旅館と
なめてかかってはいけない大合格の美味。VIPのみに案内される
隠し大名風呂は夢心地。36歌仙の挙句「春夕闇にまぼろしの風呂」


2000.06.21

ごまアザラシの椅子と象のポストマンの木のクラフトが到着。わだ
まんの店頭には先輩のごまやんがいるが、後輩も大好評。胡麻を買
いにきてくださったお客様が「ああしんど」といって座ってもらう
ため。作者の松村太三郎さんのライフワークは『どうぞの椅子』シ
リーズ。現在、広島、名古屋にあり。日本中を椅子で繋ぎたいとか。


2000.06.20

「写楽絵のぬっとつきでた首よりもものいいたげな両手のおかし」
という短歌を以前作った。山藤章二の似顔絵からの着想だった。岩
波新書『似顔絵』で著者山藤が「写楽が大先輩」と書いているので
思いだした。週刊朝日の似顔絵塾はスゴイ。こんな天才達は普段ど
んな生活をしてるんだろう。大象が選ぶ歴代ベスト1は藤井達也だ。


2000.06.18

『日本美術応援団』は快著。赤瀬川原平と山下祐二の二人が退屈で
たいそうな骨董に貶められた雪舟を代表とする国宝日本美術にメか
らウロコのアクセスガイド。有明海チブサン古墳の抽象壁画の存在
は初めて知った。「死体がない古墳は立っていない屏風」と喝破、
イメージの展開を暗示したのはさすが。円空、若冲、北斎の乱暴力。


2000.06.17

横浜そごうの『美味散策フェア』に出店中なので、恥ずかしながら
デパチカの売場に立つ。相変わらず国産信仰が強い。地中海産の金
ごまは国産に比べて香りもうま味も断然上だが、農産物すべて国産
に限るという妙な健康食信奉者は多い。弊社も国産胡麻を常時提供
するようにしたが、高いだけの国産は意味ない事を知ってもらう為。


2000.06.15

コンピューター故障。今回は60時間ぐらい回復せず。ビジネス面
での混乱、不便は勿論だが、私的にもこんなに心理的に比重がかか
っていたのかと再認識。メールのやりとりや歌仙などであるが、メ
ール上の相手は電話番号などを手帳に転記していない場合が多いの
に気づく。おおむね無きゃあ無いですむ用件ばかり。そんなもんや。


2000.06.13

TBS『はなまるマーケット』の取材。ごまは、白、黒どっちが人
気があるのか?わだまんとしては、金が一番人気と答えるのだが、
それはテーマからずれてしまうらしい。何度かテレビ取材を受けて
いるがいつも撮影1時間、出演1分。おまけに、おでこのシミばっ
かりがライトアップされてほんまわやくちゃ。6/20朝8:30。


2000.06.11

『公募ガイド』7月号176頁。<ごまやんのすりばち大賞>の要
項が掲載中。HP、わだまん店頭、陶芸仲間の口コミで、問い合わ
せ急増中。本格派から、片口程度の初心者までいろいろ雑多。7月
末締切なので、まだ時間はたっぷり。賞金安くてすいません。完成
度か発想ユニーク度かは審査員の意見の分かれ目。いいものはいい。


2000.06.09

仕事の関係で山中温泉は名旅館の誉れ高きHへ。私は生粋大阪人の
イラチのたちで、温泉なんぞにゆっくりつかってのんびりは、性に
あわん。されどこの季節、万緑迫り来るなかでの露天風呂には大満
足。宴会も果て深夜寝付けず再び風呂にいったらば、な、なんと全
身倶利伽羅紋紋が仁王立ち。濃緑の闇に湯上がりの猛る刺青は凄絶!


2000.06.08

福岡の小石原焼にすりばちの作り手がいるとの情報を入手。早速ア
クセスしたところ、早速作品が手元に。すりばちの実用性を完璧に
果たし、なおかつ飛び鉋などのデザインが現代的。食道具のたのし
さを増幅させてくれる。小石原の土は鉄分が多く、細かく、堅い。
この地方の土にあった陶器。それが、すり鉢。うん、文化とは風土。


2000.06.06

『詩のボクシング』関西大会で上田假奈代が優勝、魚村晋太郎が準
優勝を獲得。魚村氏は御存知QP句会の主催者だし、上田さんも参
加者。ふたりは以前から朗読パフォーマンスの実践グループ。また
一世代上の先輩格、萩原健次郎氏も朗読行動派。作り手側ももちろ
んだが、受け手側も詩集を読むのと朗読を聴くのは全く別の細胞だ。


2000.06.04

穴窯での仕訳が遅れた分、茶碗と湯飲みがでてきた。これがちょっ
と感激。なんと類まれなる窯変で、藤色の肌になっているではない
か。
そこにわずかの焦げとビードロが掛かる景色もすごければ、内
側は鮮烈な火色の対比。これが残念、湯飲み。茶碗だったら利休悶
絶。織部発狂。これみな炎のなせる技で、私は自慢していいのかな?


2000.06.01

ショック塾。「鮎囲む脳軟化症の宴かな」弥華藍、逆選2点。ほれ、
あれ、うだうだの酔っぱらいの宴の楽し。「聞き役にまわりてむし
る鮎の腸」翆胡。「異次元のまなこが並ぶ面屋台」伏兎。夜店から
カーニバルまで連想ひろげ高得点。一計の「浴槽にレモンを満し死
んでみる」に全員騙され、作者明かしの段で一斉に驚きの声。変身。


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