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2000.11.27
玲瓏歌会。席題歌会だが今回は<無題>と思い込み。前日深夜泥酔
で帰宅したら席題「紅葉」の連絡あり。苦しまぎれに<この冬紅葉
一層重ね>にすると逆によくなる。ああ、こんなこっちゃ。「もみ
ぢするヒトの手形を浮かべつつ犬ロボットの記憶氾濫」「政変に似
てしづかなり或る夜の紅葉に走る葉脈の距離」魚村晋太郎快調2作。
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2000.11.26
若冲展。象登場は3点。「樹花鳥獣図屏風」六曲一双の大作、テー
マも変だが構成も妙。風呂屋のタイル絵のごとく升目のモザイク画。
西陣織の下絵説あり。「白象群獣図」象がばっちりつけまつげ状態
で膝座り。横の黒豹らしきはまだしもその上の丸に目玉は何?奇獣
珍獣一覧が欲しい。「白象図」緑金の表装が鮮烈。所蔵家もすごい。
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2000.11.23
信楽へ3ヶ月ぶりに土いじり。その間水谷健吾先生はフィンランド
で研修、エストニアで陶芸個展。両国ともなじみ薄いし、とんと興
味の湧かぬ国。そんな国ばかりまだしばらくブラブラするというか
ら気が知れぬ。先生不在のため、弟の亮太先生の指導。ロクロの中
心も出せず嫌気さしながら、1枚皿が出来ると、天才かと元気でる。
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2000.11.19
エノテカの垂直テイスティング。今回は『ラフィット』64年から
94年まで14杯。82年の複雑な甘みのふくらみがベスト。64
年は75年よりいきいき。蛇性の淫すら感じながら。大岡玲は『ワ
インという物語』で『サテュリコン』の爛熟頽廃を紹介しているが、
日本ならさしずめ上田秋成がボルドーの酔い。西鶴ならバローロか。
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2000.11.18
桃雪亭歌仙、秋の巻名残。席は船場に焼け残った土蔵の店、うどん
すきを囲みつつ、折立から苦吟難吟。ボージョレヌーボじゃこの面
々ものたりぬ。凍結酒がクイクイ入ってやっと「伸ばされてうどん
粉かなし弾む宴」豚豚「いわんこっちゃないラガーの阿呆」世叉弥
とハイピッチ展開。4時間無事満尾。残すは冬の巻。年明け一泊で。
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2000.11.15
トルコより通産省エキスパートが来社。日本への輸出をもっとふや
しましょう。ヘーゼルナッツはいかが、香辛料はいかが、とトルコ
政府の売り込み。和田萬は金ごまと罌粟の実の2本柱がトルコ産。
9月に現地買付にいってきたばかりなので、政府の技術指導がない
から品質があがらない、と要求。最後に大きくフウッーとためいき。
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2000.11.13
大阪ミナミのH鮨。堂々たる白木のカウンター越しに五人の板さん
が息をつめて見守るなかで、刺身をつまむのはチトつらい。居心地
の悪さ感じつつ、そろそろにぎって。とたん五人の動きがみごとに
軽やかな連携プレーとなってさながら桟敷席で芝居をみてるような
展開に。無駄の無い動きに鮨より感動。名店たる所以目の当たりに。
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2000.11.12
「石原明子の美味散策」の食品催事に和田萬も出店。話題のそごう
横浜店まで出かける。大阪人にはそごうのイメージはもとから最悪
だったが、ここ横浜は活気ある黒字店舗。普段はデパートにも出店
しない「錦戸」「田庄」「弁松」等ヘンコなご主人が料理研究家の
石原明子さんの人柄にくどかれて。「ベルグの四月」のマロンパイ。
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2000.11.11
「もってのほか」と名付けたのは誰?食用菊のなかでも薄い紫の品
種だけをこういう。菊の胡麻酢あえなどはほろと華やぐ。能の「菊
慈童」でも菊の雫は妙薬。秋成の菊花の契り。でもここまで。菊花
そのものに色香を感じたことはない。菊人形というのも随分不気味
なものと子供心に不思議だった。ヒラパーになってもまだしてるの?
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2000.11.08
<神の手>の為せしいたずらのニュースはつらい。終始顔をあげら
れず謝罪の席にいた男の影は、それこそ旧石器時代から男なるもの
のこころの弱さを凝縮させたもの。ねつ造の石器はかって男たちの
誇らしき武器でもあったはず。10万年単位の連発発見が今更滑稽
というなら、事件は日本考古学会が仕掛けた遠大な罠とあわれな囮。
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2000.11.04
京都で美味い北海道鮨を食った。ぼたん海老の頭のミソをすすりつ
つ聞いたが、海老は幼児期は雄で成長後雌化する雌雄同体。ヒゲナ
ガモエビは卵を抱く雌になってもまだ雄の機能を残したまま雌に転
換した仲間と交尾するという。女装マニアがニューハーフと関係す
ると読むのか、性同一障害の女性のレズと解釈するのか、ウーーム?
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2000.11.03
このところ休日は奈良、三重の農家巡り。いずれも土地はいっぱい
あっても労働力が問題。都会人に農業転業田舎暮らし希望者は多い。
両者の情報アクセスで人的交流が図れるのだが。農業独立希望者へ
流通アドバイスもするというし、短期滞在で自宅ひきこもりの若者
の研修にも最適と思うが。産み立て卵を割ったら白身までプリプリ。
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2000.11.02
<たこ焼き>の食句塾。「丁寧にたこ焼きつくる文化の日」一計。
明日は文化の日。大阪人はかくも生真面目、エライ。弥華藍「たこ
焼きをひとつ待つ間の暮早し」イラチはつらい。翠湖「まずふたの
飯粒を食べ秋の旅」ああ遠くへ行きたい。これ一番は伏兎「木琴の
音色の先の黄ポプラ」聴覚から視覚への転移とやわらかな秋色気分。
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2000.11.01
「父上様、母上様、三日とろろ美味しゆうございました」の円谷幸
吉選手の遺書は何度読んでもクイクイものだが、これをジャズの山
下洋輔が「円谷理論」と名付けた。最大公約数的なメッセージは衝
撃度が少ないが、特定のあなたに向けての具体的な言葉は影響が大。
まあよくあるスピーチの技術みたいだが、ネーミングも説得力の内。
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