セ・サ・ミ 日記

−2000年12月−


2000.12.27

雑誌『大阪人』は毎号たのしみ。今月は<大阪鍋噺>の特集。大阪
はてっちりとならんではりはり鍋。牡蠣鍋といえば、子供の頃すぐ
前の堂島川の橋のたもとに牡蠣船がつながれていて、大人の食い物
がうらやましかった。鍋といえば、だしは昆布。リンク先の段野治雄さん
が<昆布文化ここにあり>で三頁にわたって話しとりまっせ。


2000.12.23

年末恒例『天満の座市』が天満宮境内で。もう13回目。毎年もっ
と寒かった気がするけど今年はあったか。地球温暖化のピッチが上
がってる?この企画、乾物問屋の街<天満>の町おこしイベントで
たちあげたもの。<乾物みこし>などの好企画もあったが、予算と
何よりもスタッフの熱意を持続させるのが難しい。ほんとご苦労様。


2000.12.22

和菓子で巳年ゆうたらなんで琵琶かいたりするんかいな。白蛇(みー
さん)は<弁財天>のお使い。べんてんさん、いつも琵琶を抱えて
まんなあ。子年の鼠が俵に乗ってんのん、米かじりに来てんのとち
ごおて鼠と大黒さんつながり。それで打出の小槌。丑年は天神さん
つながりで梅の花やとお。生菓子の意匠、銘はおもろい連想ゲーム。


2000.12.21

酸っぱいものはどうも苦手だが<トムヤンクン>の甘酸っぱ辛さは
大好物。このタイ代表メニューが癌に効くという。タイ人の癌発症
率は欧米諸国に比べ半分。それは食材にあり。<レモングラス>
<コブミカン><タイショウガ>にその成分含有、としているが、生
姜、胡麻、緑茶、それに珈琲だって癌効果。実験マウスもグルメに。


2000.12.20

『そばめし』販売休止。またも異物混入か?よく記事を読んでみる
と爆発的ヒットで生産間に合わず1ヶ月出荷停止というプラス情報。
食品業界は連日マスコミのえじきになった製品回収騒ぎの後遺症が
抜けない。過敏といえば賞味期限でも最近は「1日すぎてるんです
けれど大丈夫ですか?」ごく素直に真剣にきかれると困っちゃうな。


2000.12.19

20世紀に誇る<メード・イン・ジャパン>の1位が「インスタン
トラーメン」というアンケート結果は嬉しい。食文化ジャンルでの
革命は至難。昭和33年「チキンラーメン」発売。受験時代は深夜
の台所で卵を落とし、学生時代の四畳半で髭ニッカのつまみにかじ
り。キオスクでカップヌードルを見ても買う気は起こらなかったが。


2000.12.18

国立西洋美術館『西美をうたう』は絵画から触発された短歌をつけ
る企画。岡井隆から穂村弘まで50人の歌人が挑戦しているが、全
て説明の類、つきすぎ。この趣向なら、斉藤茂吉「ゴオガンの自画
像みればみちのくに山蚕殺ししその日おもほゆ」、古今集三条の町
「思いせく心のうちのたきなれやおつとはみれどをとのきこえぬ」。


2000.12.17

アクセス数が一日平均200回になったのでアクセス解析を頁毎に
できるようにした。するとなんと「セッセッセサミ」頁の多いこと!
<レシピ 石原明子>と小さく入れてるだけだが、やはり石原ファ
ンはチェックしていた。来年からリニューアル。写真入り。後半は
会話形式で、食文化に関する情報、関東関西比較など盛り込む予定。


2000.12.16

ほんとは12/28だけど、ちょっと早い誕生日プレゼントをもら
って大感激。大象ポストのキャラクターそっくりさんの大象ケーキ
世界にたったひとつ、大象のための手作りは泣かせるじゃありませ
んか。(チルコランドにお願いすると、オリジナルケーキを作って
くれるそうです)。でもまだプレゼント受付中。もっと感激したい。


2000.12.15

ごまの契約栽培農家をたずねて飛鳥の地を彷徨う。飛ぶ鳥(とぶと
り)の明日香という枕詞から、<飛鳥>もあすかと読むようになっ
たらしいが、古事記、日本書紀は飛鳥、万葉集は明日香の表記。と
もに美しい漢字文化でイメージが広がる。語源とされている渡来人
の安住地、あすか<安宿>の表記は消滅、外人専用ユースホステル?


2000.12.14

寺田操さんの「タルホ生誕100年に寄せて」を産経新聞で読んで
久しぶりにタルホワールドに戻った。1900年生まれ、1977
年没。タイムトンネルでストンと少年に戻れる不思議。好きな作家
だけの本棚があるが殆ど今は開けることがない。深夜前を通るとボ
ーと蛍が光ってる。そのあたりが『天体嗜好症』『菫色のANUS』。


2000.12.13

アジア象がこの20年間に激減、もう5万頭以下。森林伐採の乱開
発で生活空間が人間どもの世界に近くなったのが原因。象は死期が
近くなるとひとり群から離れ象の墓場へと荘厳と歩みつづける、と
いうイメージを抱いていたが、今は運搬業に使われ過労死もあると
か。象牙目当てでオスのみ密猟、メスとの比率が1:120も悲惨。


2000.12.12

高柳蕗子歌集『潮汐性母斑通信』の帯には短歌がキライな人にもお
もしろい歌集とある。「人魚などいけません今宵とげとげと発語し
ながらよそる薄荷飯」。運動会の大玉送りで触れた手とむなしくお
ろされた手のエネルギーに関するあとがきも面白い。1950年の
句集『蕗子』の作者は高柳重信。「身をそらす虹の絶巓 処刑台」。


2000.12.10

金ごま栽培を委託していた農家へ。収穫、乾燥、はたきも全行程完
了。今年はテスト栽培で期待はしなかったが、まずまずの出来。来
シーズンへの展望がひらけたことがうれしい。国内産はコスト高に
なるのだが、消費者の方々にも実際の胡麻畑をみてもらって金ごま
のおいしさを伝えたい。
胡麻をはたいた茎、インテリアにおすすめ。


2000.12.09

25年ぶりにラジオドラマを聴く。『もみの木の物語』は少年とも
みの木の精の交歓をテーマに父恋いを底流としたドラマ。伐採で別
離した40年後、演奏会でチェロとなった木の精と再び出会う展開
が新鮮、セクシー。今年のグランプリ作品で朝日放送の橋本祐子プ
ロデュ−ス。女性監督嫌いの三国連太郎をシノプシス一発で落とす。

 

2000.12.08

漬物、野沢菜の本家は大阪の郷土野菜<天王寺蕪>。蕪村に「名物
や蕪の中の天王寺」にあるぐらいなのに今は元気なし。と書きつつ
蕪村て蕪が好きでこんな俳号にしたのかしらん。鹿ヶ谷南瓜、万願
寺唐辛子など京野菜ブランドに対抗してるのは泉州水茄子ぐらい。
八尾若牛蒡などPR不足では。友人が天王寺蕪パーティを新年開催。


2000.12.07

食句塾忘年会。「丁寧にたこ焼きつくる文化の日」一計。全450
句中の年間ベストワンに決定。3ヶ月の予定で始まった食句塾もは
や2年半。<食とハーブの図書室>という核があったからこそ俳句
初心者集団でも食い意地と句意地がつながったようだ。食も句も季
感がポイント。来年あたりは365日日めくり俳句集でもだそうか。


ご意見、ご感想など info@wadaman.com 大象までお送りいただけるとうれしいです。