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2001.02.25
エジプト旅行したのはもう20年前。ルクソールで黒いスープを飲
もうとしたら皿一面の蠅だった。その「王家の谷」ツタンカーメン
王のミイラに吉村作治教授がDNA鑑定。ところが棺を開く数時間
前にエジプト当局から中止命令。古代王のDNAが明らかになれば
ユダヤ関係の懸念が生じるかも。スリリング。まさに手に汗にぎる。
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2001.02.24
英国の俳句教育。一茶「花さくや目を縫はれたる鳥の鳴く」を教材
に。昔の料理屋は食用の鴨が運動不足で太るようにと目を縫ってわ
ざと飛べなくしていたことを説明。次に英国文化との比較。カナリ
アは暗所でよく鳴くので、わざと目をピンでさして細工した英国の
例を。最後にこの鳥になるな、という教訓を話す。コレおかしいよ。
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2001.02.23
トルコ政府が変動相場制への移行決定。トルコの通過はトルコリラ。
極端なインフレで年率50%を超える異常ぶり。昨年トルコ視察の
時も毎日両替率は激しく変動していたし、100円が25万トルコ
リラだったので、ちょっとタクシーに乗って20万。軽く食事で5
00万。貴族なみの大盤振舞気分。そんな暢気のこと言っとられん。
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2001.02.22
パーティのお誘い。料理メニューをみると「大麻ハンバーグ、大麻
豆腐、大麻粥、大麻茶・・・」。ムムッ、やばい!詳しく読むと
『雑穀が開く未来食』という真面目な会で「麻の実」の料理会の案
内。わが社でも七味の材料として扱っているが、一般の方はほとん
ど知らないのでは。先日、いなり寿司でプチッとあたって感激した。
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2001.02.21
おでこを「でぼちん」ゆうてたけど、そんなん言わへん「でこちん」
のボケおぼえや。反論され、せやったかいな。小佐田定雄さんのコ
ラムで納得。「でぼちん」は額のこと。でぼは「出坊」、出っぱっ
ている所を人名化した言葉。おできを「でんぼ」というのも「出坊」
から。しぶちんのでぶちんがころんで、でぼちんとひざぼん痛いて。
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2001.02.20
すし屋の<ガリ>が好物。最後の晩餐というなら鮨ネタにこだわら
ないけど最後にひとつまみ、しゃきっとしたガリさえあればいい。
牛丼チェーンに通うのもガリが目的。ガリ丼をどうしてつくらない
んだ。Nチェーンはガリがまずいのでやめ。お菓子<ジンジャップ
ル>がヒットの兆し。アップルパイにガリがはいってるんだそうな。
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2001.02.16
中華の珍品<蚊の目玉>を『探偵ナイトスクープ』で実際蝙蝠の糞
を集めて実現したのには感動したが、似たもので<栗鼠の糞>とい
うセレベスの絶品コーヒーがあるらしい。もっとすごいのが<ひじ
きの二度めし>。こちらは人間。消化されず体外に出たひじきを洗
ってもう一度煮たものが最高の美味とか。阿川弘之『食味風々録』
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2001.02.15
ヒトゲノムの解読公開。遺伝子数は10万個といわれていたが4万
個以下。体の仕組みが簡単でよく実験に使われる猩々蠅の2倍にす
ぎない。がっかりというよりなんだかたのしい気分。しかも全体の
0.3%は細菌の遺伝子と一致。遙か昔細菌に感染したヒトが細菌
をわがものとして進化してきたというのも愉快。菌、蠅、人、同じ。
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2001.02.13
短歌など外人には理解不能と思ってると、吉田直哉の山本七平論で
ガツン。「ペンダサン氏が山本さん自身だったとして『やっぱり日
本人以外に書けるわけがない』と思ってしまうことはまちがい。自
分の文化が他人にわかるわけがない、という思いこみが、どんなに
自己把握の阻害になるかをテーマにしたのがペンダサン氏の書だ。」
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2001.02.12
食句塾の仲間、弥華藍が<扁炉>をごちそうしてくれるというので
訪問。ワインなど飲むうちにリビングが劇場に。スルスルと110
インチの巨大スクリーンがおりてくるや、そこらのミニシアターを
凌ぐ映像と音響の洪水。オーディオマニアも際限がないが、こんな
映像マニアが知らぬ間に生息していたんだ。岩塩で食う扁炉も最高。
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2001.02.11
めづらしいもの発見。フォークの先がクルクル丸まっているではな
いか。とがっていて、刺すという用途をもつフォークからその効用
を無化してしまったアート作品と感心。ではなくて、マヨネーズ用
のフォークらしい。オリジナルで少量つくるとき、卵と油を撹拌し
るのに便利なんだって。過剰な用もギャグだ。ゴママヨがいいのら。
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2001.02.10
文芸春秋、芥川賞発表なので買う。「水準が高く粒ぞろい」らしい
けど、2作とも最初の10行で読む気がしなくなってやめる。東海
林さだお、嵐山光三郎、椎名誠の<駅弁選定大会議>。前の温泉旅
館の企画はハマッタが今回ハズレ。アタリは今月の俳句。櫂未知子
「紅梅の筋肉質を愛でてやる」「流氷のごつごつ愛し合ふ夜明け」。
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2001.02.09
石田修大著『わが父波郷』。父の死亡記事を書く新聞記者の息子が
父の享年と同じ年齢になったのを機に書かれたもの。おおよそこの
類は娘が書くと意外な素顔が露見して面白い。父と息子は永遠に対
立するものであるから、自ずと抑制の利いた書きぶりになるのだろ
う。気にかかる一句をあとがきの〆に「桔梗や男も汚れてはならず」。
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2001.02.08
さむい、さむい『BROTHER』。監督北野武の映画は映画の快
楽を拒否して、荒びのブラックホールへ引きずりこんでいく企みが
ある。その点でも駄作『HANA−BI』よりはるかにスグレモノ。
一切の美学を排除する姿勢が素っ裸の暴力をきわだたせる。映画じ
ゃ好きにやらせろよ、へへと笑う武の顔が。またしても女がいない。
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2001.02.07
「のっぽの男ひとり沈めておくのだから一番大きな甕をください」
大久保春乃第一歌集のタイトルにもかかげた歌、奇妙な味。ひと月
に何冊か面識の無い方から歌集を頂戴する。深謝。それぞれの思い
が重い。加藤治郎のHPに<歌集出版55万、20%印税>ネット
がらみ出版の情報。ソフト、ハード両面一気に変貌していく短歌界。
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2001.02.06
ギャラリーNOWの富山さんから『ランカイ屋東介の眼』を頂戴す
る。ランカイ屋とは展覧会屋、アートイベント・プロデューサー。
わが食句塾にも辣腕ランカイ屋のK女史がいるが、こちら桁はずれ
の豪傑、木村東介。磁力に惹かれる画家をあげればまず長谷川利行
と中村正義だが、この鬼才二人を世に知らしめたのも東介。エライ!
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2001.02.05
能舞台でシャンソン、に誘われる。長い橋がかりを歩いてくる盲目
の長谷川きよしがギター。『レオン』のジャン・レノが殺し屋を引
退して陽気に太ったという雰囲気のパトリック・ヌジェがアコーデ
オン。シャンソンを歌っていた友人の小ホールに通った地震前の神
戸やブラッサンスを聴いた学生時代。偶然にも懐かしの人と出会う。
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2001.02.04
富岡多恵子『釋迢空ノート』。岡野弘彦『折口信夫伝』と重ねて読
む。後者が全方位ならこちらは歌人サイドからのアプローチ。戒名
のごとき名前の由来を一切明かさなかった心理をじりじりつめてい
くサスペンス。大阪を舞台に折口信夫、詩人小野十三郎、作家宇野
浩二、詩人富岡多恵子が交錯。<十三歳のかの日>何があったのか?
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2001.02.03
「桜散るあなたも河馬になりなさい」の坪内稔典さんが歌集『豆ご
はんまで』を。「三十に立たず四十に惑いつつ桜の下の河馬に至り
ぬ」。とぼけた河馬がいなくなっちゃった。「たんぽぽのぽぽのあ
たりが火事ですよ」が河野裕子の「たんぽぽのぽぽのあたりをそっ
と撫で入り日は小さきひかりを収ふ」の本歌取りとは知らなかった。
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2001.02.02
パインアメって、あの穴のあいた・・・研究会で10年ぐらい一緒
した仲間<パイン(株)>が創立50周年記念で『パインアメ物語』
を出版。文庫本スタイルがミソ。だいたい社史の類は関係者以外読
む気がしないがちょっとしたヒネリ。でももうパインアメ知らん人
多いらしいで。豊さんがんばってや。「パインアメ舌先あそぶ春隣」
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2001.02.01
「クタクタの白菜我と友の間」弥華藍。40分も煮てから豚と鶏だ
けで仕上にごま油。うまそう。これだけでも食句塾の価値あり。「
朝市や酢一滴の海海鞘(ほや)泳ぐ」花火。「酢牡蠣食むふたりピ
リオド打てぬまま」伏兎。「豆撒きの夜に景気よく聞く福笑」一計。
落語が聞きたい。食句賞は「闇雲にエキス吸いとる麩の妄想」磯菜。
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