1999.02 |
|
|
|
<おもしろの春雨や 花を散らさぬほど。おもしろの武道や 文学を忘れぬほど。おもしろの酒宴や 本心を失わぬほど。おもしろの好色や 身を亡ぼさぬほど>安土桃山時代の名将、小早川隆景の言葉。ほどほどの<中庸>の大切さを説いたものだが、身を亡ぼしてしまう愚かさもまたいとおしいもの。この春雨に想う。 |
|
|
<積木の狂院指訪れる腕の坂>大原テルカズ。近頃のこどもはキレやすい、というが昔からキレる者はブッキレている。昭和初期から現代へ<憂鬱なるわれは欅の巨人となり来るクルマ来るクルマひっくりかえす>渡辺松男の鬱屈。<水槽にピラルクは病みゆつくりと噂のなかに浮上する腹>小黒世茂の歌壇賞受賞第一作。 |
|
|
<型、すなわちパターンは見よう見まねで出来る。それを更に進めて精進努力の積重ねによって、自分の血をその型に注入することが型を真の形にする。型と形の一体化である。芸能の世界ではこれが修行第一の心得となっている>今日の産経新聞、裏千家家元、宗室の論のごく一部。ちなみに表は宗左、武者小路は宗守。 |
|
|
キース・ヘリング展。落書きアート。31才でエイズ死。この2つの話題だけが先行してまとまった作品が紹介される機会がすくなかっただけに非常に興味ある展示だった。南京豆みたいな顔もつくりだすアートもいかにもニューヨークだ。色も素材も生活もニューヨーク度数が高いが故にアーチストたりえたのでしょう。 |
|
|
ゴマミルクを毎日飲んでいる方、今すぐ連絡してきて下さい。健康雑誌<安心>が5月号で特集を組む予定。疲労、肩凝り、冷え性、はたまた白髪が黒くなったとか。薬でなく毎日の食生活によって、体質を自然に健康志向へ持っていく事が一番大切。電話インタビューOKの方、是非あなただけのユニークな体験談を。(連絡先: info@wadaman.com) |
|
|
クルド人武装蜂起にトルコ軍弾圧のニュース。中東問題なんぞわが事にあらず、というのがほとんどの日本人の反応。ましてやクルドの民族問題なんて。でしょうが、わだまんは敏感に反応せざるをえない。金胡麻、けしの実の大部分がこのトルコからの輸入にたよっている。遠国の政情不安が春霞のごとくしのびよる。 |
|
|
ダイオキシン汚染、所沢の野菜農家がマスコミの勇み足報道で大迷惑。前のO−157の貝割菜業者の時もそう。われわれごま業界もあすはわが身にふりかかるかも。マスコミ正義の前提のもと弱い業者が一夜にして不安にさらされる。取材対象へのダメージを賭けて報道するのだから、記者も署名報道にしてほしいもの。 |
|
|
藤富保男さんから新刊詩集<客と規約>。難解な現代詩はかんにん。でもこれは頭がやわらかくなります。芥川賞<日蝕>。骨董の鎧を観ているよう。いい仕事してますね、ぐらい。前回の花村萬月のパワーには圧倒されたけど。<歌壇>3月号、和田大象作品<笑ふ坊主>12首掲載されてるので立ち読みしてください。 |
|
|
<男のためのそば打ち入門>NHK趣味悠々が10回企画。実際蕎麦打ちの入門教室のようなところへは女性も多いし、いなかではたいていおばあちゃんがそばを打っているのに、そばというと男の趣味となる。他の料理ジャンルとは違うストイックさが魅力。毎週木曜日。内容はおすすめとは言い難いけど、ついビデオ。 |
|
|
大澤江津子個展、道頓堀<ギャラリー香>2月11日ー16日。友人じゅずつなぎで数年来の友人。油を重ねたエネルギッシュなタッチ。青や黄の色彩が形象を陰影深くとらえて魅力ある作品がならぶ。この日はオープニングでお祝いのパーティ。熊野古道歩く会や落語の福笑さんや彼女の多面体の友人たちがワイワイ。 |
|
|
北巨摩のパン工房プラテーロからパンが届いた。うまい。100%天然酵母、材料も有機栽培。こだわりはどこのパン屋さんにもあります。うたい文句をすべて消して、おいしいかどうか?プラテーロのパンには自然のふくよかな味と香りがします。きっと工房の水と空気がおいしいのでしょう。作り手の顔がみえてくる。 |
|
|
立春の雪舞い。<雲凍ててカリリカキクケ金平糖>増湖。雲が凍ると芯から小さく固まって虹にきらきらとひかる金平糖に。カリリカキクケもきいてぶっちぎりでこの1番に決定。食の俳句塾、兼題<ココア>席題<雲>今回から自由題1句。<チューリップ頬は涙のすべり台>磯菜。<かす汁や鮭も男も戻り来る>大象。 |
|
|
<うどんという食べもんは、百点満点やと窮屈でおいしいない>きつねうどんの創始者松葉屋のご主人、宇佐美辰一さんの手打ちうどん講習会。あっさり、まったり、こってりの三つの味が調和したはんなりが真情。<百点は誰でもつくれるけど、それを引く方がむずかしい>なんて言えまへんな。大阪文化はほんまええ。 |
ご意見、ご感想など info@wadaman.com 大象までお送りいただけるとうれしいです。