島原や根深(ねぎ)の香もあり夜の雨
言水(ごんすい)
白いところ八分のネギ。京では九条葱といっ て八分の緑のところがうまい。奈良の人、言 水は、京島原に近い九条葱を詠んだのか。そ れとも江戸の島原といわれた吉原のネブカを 詠んだのか。どちらにせよ京都人のぼくには おもしろい句。「続都曲」 粉雪の端より加賀に入りけり
坂本俊子
けた勉強家」(能村研三氏評)。されば「加賀」 に入ると能登の方から登四郎の雪おこしの風 が吹いてくるのでしょうか。「螢川」(平十三、 本阿彌書店)。 雪近し走つて帰れ越後獅子
八木忠栄
た詩人。いつでもどこでもブルンブルンと走 っているイメージ。越後の人であれば「越後獅 子」の子どもも人ごとと思われず。一九九三 年作。句集「雪やまず」(平十三、書肆山田)。 風はにはかに乱をはらみて吹くらむ
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