生つたりな柿の蔕落(ほぞおち)する迄に
一 茶
切って地におちる。昔のひと、今の受験生は 縁起でもないというだろうけれど。でもこれ が自然の姿。「七番日記」。 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
正岡子規
した。「もっともの説」と子規が答えた。でも 「柿」と軽く出て「鐘」の重みをつけた原句が いい(吉村正一郎説)。天下に鳴る名句に天下 の名批評。句碑は法隆寺境内。 やや膝をひらいて柿を剥いてゐる
関戸靖子
でもこれはくつろいだ女の美しさ。ものうく、 されど苦でもなく働いている年輩の女性。乾 柿づくりの風景。「聲」主宰。第三句集「春の 舟」。 日付ある記憶のおぼろ盲ひたれば
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