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過去の日記
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(2002/01)


2002/01/28(Mon)
1900万年前の象の祖先「ゴンフォテリウム」の完全な頭骨が九
州の海岸で発見された。象のおやじのマンモスの親父。正月にタイ
で乗ったインド象よりも頭部が長く間延びした顔つき。巨体をもて
あます悲哀をつい感じてしまうが、1万年、100万年の単位で時
間を思い巡らせれば、人類はチューブの絞りかすであると象が笑う。


2002/01/26(Sat)
田村元君が『歌壇賞受賞』掲載号を送ってくれる。おめでとう。彼
は昨年『玲瓏』結社の歌会の時、たった一人で道場破りに参加して
なんと堂々と最高点をかっさらっていった若武者。タイトル『上唇
に花びらを』に続く30首はエロティックでユーモアのセンスにあ
ふれている。「極北を極北のみを記したるわれの海図に泡を吹く蛸」。


2002/01/24(Thr)
十年ぶりに尾形光琳『四季草木屏風』が修復して手元に帰ってきた
のでご覧になりませんか。桜とかきつばたは火災消失したが菊と雪
柳は往時の美をしのばせます、という私信。食友達のところへその
所有者である知人の方の誘いで声がかかったのだがあるところには
あるものだとちょっと驚き。畏れ多いよ。火事の中の雪柳はいいな。


2002/01/22(Tue)
京都をブラブラしていて偶然伝統工芸の金網屋さんで「ごま煎り器
を発見。国産の生ごまを扱うようになって簡単な煎りごま器がほし
いとよくいわれる。ほうろくをおすすめしているが、以前平松洋子
さんが卓上にもだせる金網タイプを記事紹介されていたのが記憶に
あった。早速交渉して、わだまんでも販売できるようになりました。


2002/01/19(Sat)
ワイン会桃雪亭歌仙『うすあかりの巻』名残18句。いつもブルゴ
ーニュ一辺倒だが今回はイタリア企画。ブルネッロ・デ・モンタル
チーノ。97、95、93。評価つつも不満あり。メンバーの豚々
氏「イタリアワインは酸度がきついから頭のてっぺんに汗をかくん
ですよ」。なんてわかりやすい。ブルゴーニュに戻って、無事満尾。



2002/01/17(Thr)
飲むのは焼酎のロック。まずはビールなんてことはしない。即、焼
酎。今日は『中々』。なかなかのものだが、メーカーを見ると黒木
本店。これは『百年の孤独』の作り手だ。別々の方から計2本頂戴
したことがあるが今は幻とか。キャッチコピーにはいいが商品名と
してはちと恥ずかしいセンス。同じメーカーの『ハナタレ』はいい。


2002/01/15(Tue)
富山ガラス工房を見学。ながめていたら、ちょっとやってみますか、
とガラス作家の野田雄一さんが声をかけてくれた。1300度の熔
けたガラスを棒の先で繰り返しボリュームをだしていくのがポイン
ト。グニュグニュ3回ほどふりまわして落ちそうになったガラスを
ひょいとおさえると綺麗な球に変化。ロクロの瞬間芸より難度は上。


2002/01/14(Mon)
『ギャラリーNOW』の富山まででかけるのが1月の楽しみ。木下
晋の鉛筆画のごぜと藪内佐斗司の童子に挟まれて中村正義の舞妓を
発見。なんと中村狂いして50点の蒐集ありときいて是非にと倉庫
に侵入。原色の赤、緑ぶちまけた狂気から晩年の飄逸まで次々と蔵
出ししてもらって堪能。こっちの顔までゆがんでしまい、鏡で修正。


2002/01/10(Thr)
「信金の名入りの小判笹戎」翠胡。「初戎マヨネーズ色の月お供」
菜摘。関西ローカル、えべっさんの食句塾。「食積の海老より武張
るマヨネーズ」弥華藍。食い散らかして海老の殻が山積み?とんだ
大間違いで「食積」とは重箱のこと。初めて聞いた。これは関東ロ
ーカル?「枯木灘風の鯨が尾をはねる」伏兎。年明け勇壮に天獲得。


2002/01/09(Wed)
何が食いたい?聞かれたら、熱燗でわさびをちょんと添えて鰻の白
焼と答える。好物だからどこでたべても満足だが、去年横浜高島屋
「野田岩」の天然鰻の白焼には大感激。やっと年越して東京出張の
ついでに念願の東麻布の本店へ。ところが・・うーーん。期待過剰
になっていたせいか、それともやはり老舗名店に美味いもの無しか。


2002/01/07(Mon)
「せりなずなごぎょうはこべら母縮む」「ほとけのざすずなすずし
ろ父ちびる」坪内稔典。七草かゆを食べる。元旦からタイでも毎朝
お粥。その上にふりかけるのは、高菜や沢庵ごときもあるが小魚フ
ライや腐った豆腐。一番おいしいのは青いパパイヤを千切りにした
もの。昼間タクシードライバーは眠気防止に青いパパイヤをかじる。


2002/01/05(Sat)
北京ダックが700バーツ。約2000円だが驚きはその量。日本
では皿に5、6片。「ああ高級ですね」と宣いつつ押し戴く感じ。
ここでは家鴨丸裸にして20片の山盛り。前から疑問だったが、ヌ
ードをさらされた肉はきちんと緑胡椒で炒め、さらにはスープにも
してくれる。ああ、喰った喰った。一生分の北京ダックは喰ったぞ。


2002/01/04(Fri)
ナイト・バザールでしこたま香辛料を買う。レモングラスもコブミ
カンも鮮度が違うから香りが爆発。昼間も巨大市場へ。豚の皮を揚
げたものや緑の味噌に行列ができているがこれらはチェンマイ名物
でバンコックには無いらしい。タイ米は水分が無い分、米粉でつく
る麺はべとつかず美味い。何種類もの乾麺をまた買い込んでしまう。


2002/01/03(Thr)
古都チェンマイに移動。いよいよ憧れの象と対面。白象に乗った普
賢菩薩にあらず、大象を乗せた大象は森に入り小川を渡る大サービ
ス。観光気分も抜けて夕暮の町に出ると親子象をつれた少年。手に
はバナナ。道行く男がカネを払いその場で餌として象にあげる。一
瞬にして一房のバナナは消える。稼ぎを得た少年と象が赤く染まる。


2002/01/02(Wed)
「トム・ヤム・クン」に代表されるタイ料理だが、ナンプラーやパ
クチーのスパイス度は拍子抜けするほどおとなしい。わが舌がベト
ナムのニュクマムなどに慣れてしまったせいか。麺は食べる前に自
分で味付けするきまり。唐辛子と砂糖を思い切って匙1杯いれて旨
み発生。日本はこだわりの塩ブームだが、味の決めては砂糖にあり。


2002/01/01(Tue)
2002年は『暁の寺』で幕開け。タイは胡麻の産地であり象の国
でもある。故にもっと早く訪れたかった地。三島の小説の舞台「ワ
ット・プラトー」は川に真向かい中国陶片纏うきらびやかな寺。転
生叶うなら少女姫よりもやはり大象に。しばし夢見つつハッピィ・
ニューイヤー。輸入するのは黒胡麻のみだが現地では白胡麻が多い。




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[ 管理者:大象 著作:じゃわ ]