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過去の日記
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(2003/02)


2003/02/28(Fri)
愛煙家の友人の説では飛行機の禁煙を実施しても誰も困らない。煙
草はニコチンを身体が欲するのではなく記憶の衝動。地下鉄上って
一つ目の角を曲ったら吸いたくなるとか、あの時の珈琲を飲んだ記
憶がライターに火をつけさせる。飛行機で煙草を吸う記憶をもって
いる人はあまりいないから誰も吸いたいと思わないらしい。ホント?


2003/02/27(Thr)
読売テレビ「朝リラ!」で驚異の健康食材【黒五】の特集。事前に
スタッフから黒がつく商品を全部送ってほしいという依頼があった
が、すぐ20品を超えてしまう。だいたいテレビ番組は協力しても
放映は一瞬。といっても意外に「見てました」という人が多い。一
体朝からゴロゴロTV見てる人種は何だ。その人種が大事なお客様。


2003/02/26(Wed)
ベルナール・ロワゾが自殺。1月パリで「コート・ドール」に是非
とも食べにいきたかったがブルゴーニュまでは時間が無く諦めたば
かり。残念、無理して足をのばせばよかった。ロワゾはバターをあ
まり使わず、水で素材のうまさを引出す調理法で名をあげた。やは
りレシピよりもまずコンセプトありき。52歳、シェフはつらいよ。



2003/02/25(Tue)
たべもの起源事典』東京堂出版。地方料理や和菓子の由来などに
便利だがとにかくは<胡麻>をひく。縄文後期から伝わり<烏胡麻>
と称したとある。これは初めて聞いた言葉だ。烏というからにはカ
ラス色をした黒ゴマが元来のものなんだろうか?国産黒ゴマも量的
に確保でき本格的に販売するので<烏胡麻>のネーミングはどうか。


2003/02/24(Mon)
今一番興味あるレストランはバルセロナの『エルブリ』。関西でも
WやMはもっともフェラン・アドリアの料理を意識しているように
思えるが。レシピよりはコンセプト。素材の珍しい組み合わせはい
くらでもできるが、ただのトマト、ただのオリーブから思いもよら
ない味を引出して見せるほうが断然難しい。短歌創作の秘訣のよう。



2003/02/23(Sun)
「IH調理器で使えるゴマ煎り器は?」の質問がきて焙烙は土質で
無理と回答した。ところがIH対応の土鍋は開発されていて大ヒッ
トだそうだ。友人の家で蕎麦打ちをしたときIH調理器で困った。
湯がくときは大鍋でたっぷりの湯が必要なのだがなかなか温度が上
がらないのだ。わっと作ってわっと食べる醍醐味が無く興奮も半減。


2003/02/22(Sat)
天満市場が終わる夕方から狭い路地で点心を食べさせる『上海食亭』
が話題になったがその近くの『上海食苑』が美味い。人気の小籠包
やニラ焼き餅はもちろんだがサブメニュの<バラ肉の醤油煮>のコ
クと柔らかさ。<馬鈴薯と青唐辛子の塩炒め>の生っぽさと油加減。
葱の油麺に紹興酒<花彫>もクイクイすすんでお客は中国人で一杯。



2003/02/21(Fri)
イカナゴ新子漁がはじまった。大人になって食の嗜好が変わったも
ののひとつに<カマスゴ>。いつも不機嫌な親父が年に2回だけ表
情を崩した。炭火でひとりカマスゴを焼いている春宵と身を食べ尽
くした蟹の甲羅に残ったミソをすする寒夜。釘煮をぶらさげて戸口
にぬっそりと明石の兄貴が現れたら少年にはそれが春の到来だった。



2003/02/20(Thr)
わだまんの<さんまステーキ>も炭焼きブームでいろんなお店から
お声をかけてもうて感謝。さんまのランクもピンキリやけど、イワ
シかてえらいこってっせ。獲れる量の減り方がここ10年で20分
の1。みんな鯨が食べてしもてん。捕鯨禁止なんてアホなことする
さかい鯨が増えて海の生態系えろ狂てしもたんや。いろたらあかん。


2003/02/19(Wed)
東京の有機野菜関係の客人。「関西は関東に比べ有機野菜の認識が
低い」「いや。関西の普通のスーパーの野菜のレベルは関東に比べ
非常に高いから」。話題を肴に野菜をテーマにしたイタリアン。ブ
ロッコリーの軸のクリーム和え、小松菜の一口スープ・オレンジ風
味、焦がし丸玉葱の海老詰め、聖護院かぶらおろしの河豚ゼラチン。


2003/02/18(Tue)
第一生命のサラリーマン川柳入選100が発表された。「年収はゴ
ジラ松井の一打席」「アドレスを変えて出直す次の恋」。川柳人口
は俳句人口より多いはず。そこで和田萬の新企画。『健康オタク川
柳コンテスト』。新製品『五気元ごはん』発売記念。「見たくない
紅茶キノコがまだプカリ」「みのもんた見てから晩のおかず決め」。


2003/02/17(Mon)
散歩は難しい。目的が無いのにただ歩くというのはイラチにはでき
ない。たまたま場所移動で1時間空白ができた。本町から島之内方
面にぶらぶら。古ぼけたこわれそうな店の硝子越しに書道道具が並
んでいたので入る。畳1畳の下敷き、極太筆、胡麻油煙墨。卸専門
やけどもうそんなことゆうとられんとぼやきの破格値。散歩は楽し。


2003/02/16(Sun)
多かれ少なかれ現代人はストーカーと思って間違いない。映画『ス
トーカー』は原題『One Hour Photo』。日本語タイトルから想像
する扇情的要素は皆無。寂寥感さえ残る良質の後味だが、ロビン・
ウィリアムスの善人顔がストーカーにドンピシャだからもっと病理
を抉りだすサスペンスがないと観客のストーカー度が萎えてしまう。


2003/02/15(Sat)
花師・中川幸夫作品集『魔の山』。狂的エネルギーに惹き込まれる
ことはそうそうなくなった。今日久々に中川の花花を眼底に焼き付
け、魔の感覚が呼び覚まされる。<花が美しい>というのは後天的
刷り込み学習としての共有認識かの問題はおくとして、花は生命の
畏怖をかきたてる神霊だ。メイプルソープなら中川の花をどう撮る?


2003/02/14(Fri)
週間朝日百科『世界の文学』の<徒然草>の項目を知人の島内裕子
さんが執筆担当したというので久々に古典なんぞを覗き見る。栗し
か食べない拒食症の娘や芋頭が好きで師匠の遺産もそれに使い切っ
た坊主の話などほかではけっして登場しない無名の人々をエピソー
ドに登場させているのが魅力。先日他界した山本夏彦をふと思った。



2003/02/13(Thr)
和歌山海南。ゴマ農家を尋ねる途中、なんもない山の中なのに車が
次々に吸い込まれるパン屋発見。『ドーシェル』。見晴らしのいい
テラスで簡単な食事もできて行列ができている。地元の小麦を使っ
たパンのそのどれもが個性的でおいしい。宝塚のテイクアウトだけ
の店を仕舞って生家の近くに戻っての開業というまだ若きオーナー。


2003/02/12(Wed)
肌麗玉】の主成分は「アスタキサンチン」。まだなじみはなかっ
たがその抜群の抗酸化性に注目と、みのもんたの番組でとりあげて
くれたのと薬局アンケート調査で花粉症に効果ありの結果が重なっ
た。花粉症なんて耽美的な歌人の造語かと思っていたぐらいだが、
1963年に初めて命名された症状。日本特有の珍・生活習慣病だ。


2003/02/11(Tue)
桃雪亭歌仙『福助の巻』名残表裏。メンバー二名が仏からトリュフ
を買い込んできたばかり。濃厚な香りに包まれてスタート。ブルゴ
ーニュの深窓令嬢、あばずれとこなして6本目ミュジニー抜栓の瞬
間にはノートルダムのせむし男の気分とのたまう連衆。ともあれワ
インと料理のレベルに離反してゆくばかりの歌仙の中身。いいのだ。


2003/02/10(Mon)
海苔屋の若大将と雑談。ここ10年で海苔は確実にまずくなってい
る。原因は清潔症候群。海苔は当たり前のことだが海で採るので小
海老や藁の類がからまっていて今は全てクレームの対象。何度も洗
浄するので旨味もすべて洗い流されるのは仕方ないという。海苔状
に薄く干す前の原草が珍重されているらしい。なるほどうまそうだ。


2003/02/09(Sun)
ヘルペス圧して信楽へ。5月に控えた穴釜用の作品作り。ロクロも
しんどいのでタタラで皿を10枚。前回の急須型の汁入れが焼きあ
がっていた。ギャラリーで4500円の値をつけて並べてくれてい
たが、どうも売れそうもないので我が家に引き上げる。昼食は土鍋
でかやくごはん。誰が炊いても土鍋は絶対に完璧に100%美味い。


2003/02/08(Sat)
名著『私の食物誌』の吉田健一研究をしている友人が大阪でその足
跡をたどり味までも知りたいという。『鮨萬』持帰りのみ。『たこ
梅』休業。『だるま』廃業。苦肉の策でもう一つの研究対象である
源氏物語をテーマに『モンテラート』の横山シェフにフルコースを
創作してもらう。紫の上、明石、と繰り出すフレンチ絵巻に大満足。


2003/02/07(Fri)
カレーうどんで赤丸急上昇の谷町8丁目「皐月庵」。手打ちの讃岐
うどん、細め。確かにカレーのルーにオリジナルの手間ひまかけた
思いがつたわるが、それぞれのスパイスがまだ尖っている。脱サラ
1年半、師匠は中ノ島図書館というご主人、もう少し熟成しましょ
うね。カレーうどんだけなら天満「和楽八」が好みだがほかが弱い。


2003/02/06(Thr)
食句塾。「こんにゃくや姉と連れだつ針供養」翠胡。今回初参加の
三甫が年老いた姉妹の哀歓を読みとる名批評。平凡な句が立ち上が
った。これが句会の楽しみ。「こんさしやうすきものみな春めけり」
一計。蒟蒻刺身とわかるのは大阪人だけでは?「鴨鍋にやや長き舌
持ち寄りて」菜摘。「眠らない街にラメ雪ビーズ雪」伏兎。都会雪。


2003/02/05(Wed)
節分の海苔巻丸かじりもすっかり定着。大阪海苔業界の陰謀大成功
というのも広く知れ渡っていることだが、これとてすでに25年た
っている。その昔大阪花街で恵方に向かって食べる習慣があったこ
とがヒント。この真偽はともかく金平糖の芯になる逸話があってか
つそこに縁起担ぎが重要な要素。全国から胡麻伝説募集しようかな。


2003/02/04(Tue)
腰の後ろの鈍痛。腎臓摘出手術で即入院は困るなあ。カイロをつけた
らそこからかぶれてきた。そんなことを東京の知人に電話で話したら
「それは帯状ヘルペス」と即断言された。赤瀬川原平の小説と斉藤史
の短歌でしかなじみのないヘルペス。おお憧れのヘルペスよ。得意げ
にふれ回ったら皆「俺も昔かかった」という。誰も自慢しないだけか。


2003/02/03(Mon)
西奔東走の畑めぐり。本日は忍者の郷<伊賀>。こちらも猿がはいる
<さるびの温泉>があり農閑期は平日でも近隣の農家の人たちで満員。
風力発電の風車が村おこしの目玉。日本全国減反政策のなかでアイデ
ア搾りが大変。まだ知られていないが「伊賀米」は優れものなので地
元で栽培された金ゴマとくみあわせた<忍者セット>の企画スタート。


2003/02/01(Sat)
「ひまわりの郷」で村おこしに成功した南光町を訪問。大阪から2時
間チョイ。町営施設では<ひまわり油>を搾る本格的な機械が運転し
ており、腰のすわった事業の取り組みである。去年はここに金色の日
本猿が誕生し話題に。めでたく<ひかり>ちゃんと名づけられ。どう
やら野生の金ゴマを食べていた事が原因とか。そんな噂を聞きつけて。




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[ 管理者:大象 著作:じゃわ ]