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(2003/11)


2003/11/30(Sun)
「地産地消」の動きが全国的にひろがってきている。青森件十和田
市の<焼き肉のたれ>はニンニクとリンゴが特産だから文句なしだ。
下関の鯨肉サンドは凄いなぁ。わだまんが大山田村ととりくんでい
る『金ごまの郷』もようやく2年目で動き出した。『金ごまきな粉』
がさるびの温泉で販売開始で好調。来年は熊本の清川村でスタート。


2003/11/29(Sat)
10月のプラハ国立歌劇団に続いてイスラエル・フィルを聴く。ズ
ービン・メーター指揮マーラー第6番『悲劇的』。導入から襲いか
かる雄牛に変身したメーターには角が生えていた。森厳さを保ちつ
つ激情ほとばしる第1楽章からラストの世界崩壊の大破滅まで。マ
ーラーは生で聴くための音楽を実感。重厚とは繊細の多重構造なり。


2003/11/28(Fri)
『救急精神病棟』野村進。千葉にある唯一公立の精神科救急病院の
実録。日本の今を見る。登場するのは分裂病の重度の症例だが身の
回りにも鬱病や自立神経失調の症状を聞くのは日常茶飯事。バラン
スの欠いた人間を排除するシステムが勝ち組社会のあり方だが、そ
れが間違いの元。徒然草に<友にしたくないのは病無く屈強の人>。




2003/11/27(Thr)
卵という成熟市場で半熟卵が大ヒット。キューピーの開発。牛丼の
吉野屋の半熟卵がそれ。生卵よりおいしい。いらちなので吉野屋の
早さが好きなのだが、タダの生姜が最もうまい。最近やっと「つゆ
だくで」小声でいえるようになった。海外出張から戻る機内食でつ
い日本メニューを選んで後悔するが吉野屋の牛丼にしたらいいのに。


2003/11/26(Wed)
名古屋人は日本の異民族と再認識。結婚式の飴撒きに百万円をかけ
る。新郎は股ぐらに大きな袋を挟み込み屋根からまきちらす。親類
縁者が池の鯉のように口を開いて奪い合うという風習が今も健在。
どの家にもたこやき器があるのが大阪なら、名古屋は家族全員がマ
イ独り小鍋をもっていて化け猫の如く味噌をなめ夜を過ごすそうだ。


2003/11/25(Tue)
伊賀の郷ではきのこが旬。食べてもらいたそうにフルフル、ヌレヌ
レ。なめこ、しめじ、しらたけ、しいたけを買い込んでここ3日、
きのこ三昧。柚もどっさり。顔の悪いのはお風呂に浮かしてここ3
日、柚風呂三昧。『柚の色づくを見て』炉開きをせよと利休の教え。
新しい季節の始まりに感応する香りが柚から零れる。風呂が楽しい。


2003/11/24(Mon)
相澤敬三『風の仕事』。「たゆたひて風の仕事はひそかなり胸乳の
あれば渦巻きて過ぐ」。詩人にとって短歌はときおり吹きすぎる風
の仕事という。「腕と足ねぢける異常死体なるきみは愛されるのみ
を望みき」「この地上にあるは誤りとあらがひし天金の書は空に墜
ちゆく」。波乱の後、魔王の安らぎのためいきも幽かな風の仕業か。


2003/11/23(Sun)
伊賀、大山田村へ。ごま栽培の最終作業も完了。輝くばかりの金色
でなおかつ粒も大きいものができて感激。昨年からゴマ栽培に取り
込んでもらっている杉尾さんの研究努力の結実である。土質、肥料、
天候。何より愛情が全てだ。ゴマならなんでも同じ、というレベル
を超え地域ごとにブランド名をつける段階に。『伊賀の忍者ごま』。


2003/11/22(Sat)
白洲正子『世阿弥』。何度か読み差しのまま。再開、なんと明快。
「珍しく見えるものが花であり、その花を持つことで、幽玄な風情
が外に現れる」。義満の思いものとして出発した世阿弥の生涯と芸
術が「児姿は幽玄の本風なり」といわしめている。稚児の美しさを
求めるM・ジャクソンは、自身の少年時代の美を全否定しているが。


2003/11/21(Fri)
講談社『擬音擬態語辞典』で名前のルーツを紹介。タンポポの茎の
両端を細く裂いて水につけると反り返って小鼓の形になる。小鼓は
高い音はタン。低い音はポと響く。能の盛んになった室町時代から
タンポポとネーミングされた。坪内稔典の『たんぽぽのぽぽのあた
りが火事ですよ』の俳句がなにやら狂言めいたしぐさに見えてきた。



2003/11/20(Thr)
またまたでました新製品『上方老舗 ごま鍋奉行』。ごまの風味だ
があっさりしているのが特徴。エジプト出張の時、ごまペーストに
茄子のペーストをミックスしたものが『バーバガヌーグ』と言う名
前でどこの食卓にも並んでいた。そこでこれからは、ゴマペースト
と出汁をミックスしたものを開発しようと思いついたのがきっかけ。


2003/11/19(Wed)
毎水曜日の胡麻卵と有機野菜の即売コーナーも近所の奥さんたちに
すっかり定着。辛み大根も到着したので早速新そばでおろしそばを。
「死ぬ前に何が食いたい?」難問に今ならおろしそばと答えてしま
う。なにわ伝統野菜の天王寺蕪は入手できないが、こちらも今が旬。
「名物や蕪の中の天王寺」蕪村。「此頃は蕪曳くらん天王寺」子規。


2003/11/18(Tue)
アメリカの辞書の新語に『マックジョブ』が登場。定義は低賃金で
将来性のない仕事。マクドナルドは当然抗議しているらしいが日本
の流行語大賞よりシャレがきいている。あの<いらっしゃいませ>
マニアルの対応がいやだという人もいるがアメリカのように多民族
国家では必要不可欠。ISOしかり。日本も10歳違えば他民族だ。


2003/11/17(Mon)
尾崎まゆみ『真珠鎖骨』。「手首しめあげる時間の銀色がからだに
なじむまでの違和感」「ふいに日差しのやうな会話がとぎれたるふ
くらはぎからなぞる指先」。歌集一冊、球形の硝子ドームで肉体感
覚をさぐるコンセプチュアル・アートを眺めているようだ。「すべ
り続ける時間をくるむわたくしの皮膚の不可思議見入ってしまふ」。


2003/11/16(Sun)
『サライ』の恒例<とっておき美味贈答品カタログ>。わだまんは
昨年、胡麻セットだったが今年は『金の雫』単独。マリ・クリステ
ィーヌが<筋子活き造り一夜漬け>を紹介しているが最近我が家で
は自家製いくら醤油漬けに凝っている。筋子の鮮度が決めてである
のは勿論だが漬け込んで5日ぐらいがよい。たれがまろやか絶品に。


2003/11/15(Sat)
ブリジッド・フォンテーヌの『ラジオのように』をここで聴くとは。
『阿修羅の如く』といえば鳴り響いてくるトルコ軍楽。強烈イメー
ジを消すのに森田芳光監督はどうするか。1950年生まれの同世
代ならではの共感しきり。アート・アンサンブル・オブ・シカゴ演
奏のフレンチジャズ。久しぶりで今夜はアルバムをひっぱりだして。


2003/11/14(Fri)
きのこ『アガリクス』の癌患者への改善効果が高いことが実証され
た。臨床医学学会の発表なので、この類のものをうさんくさいとし
ていた一般の人たちに信頼をあたえる効果が大きい。とはいっても
アガリクスの組成成分も栽培方法によって違う。グルメ雑誌の美味
しい店情報だって取材はいい加減だから結局知人の口コミしかない。



2003/11/13(Thr)
塗師の個展が近所で同時開催。根来塗の夏目陽介はギャラリー堂島
で2年ぶり。根来といえば研ぎ出しが魅力だが彼の特徴は朱の刷毛
目。どろりとした厚塗りが父、有彦の研究成果。使ってくるうちに
中塗りの黒が現れて来る仕掛けだが何十年後にその味がでてくるん
だろう?楽しみの持続をおもえばワインも漆器も安いものといえる。


2003/11/12(Wed)
外国語言い換え案が発表された。エンフォースメント=法執行。タ
スクフォース=特別作業班など。ここにあげられるということは日
常的にも使われているのだろうが、胡麻屋の周辺では聞いたことも
ない。ベースボールに対して野球という新語をつくった正岡子規。
明治人の言い換えの美技は漢文の素養あったればこそ、と聞いたが。


2003/11/11(Tue)
塗師の苫居くんが西天満で個展。今回は『ギャラリー啓』。いって
みると老松町骨董市のときに時々のぞいていた店だった。どちらか
というとガラクタをところ狭しと並べてあるタイプでこのあたりの
高級骨董店では異質。目に止まったのが<くらわんか皿>。蒟蒻印
判と大輪のメアト。しばし思案の末2枚ともゲット。見つけた時に。



2003/11/10(Mon)
芸能人もセカンドハウスに利用している巨大マンション『ジーニス
大阪』ができて半年。普通なら集客を見込めるコンビニだが『CO
CO』は早くも撤退。近くのセブンイレブンの圧倒的勝利。アイス
に新製品が並んでいた。『ワッフルコーン・香ばしいごま』。胡麻
屋としてはゴマのパンチに欠けるが黒ゴマ風味が乳製品と相性抜群。


2003/11/09(Sun)
現時点で胡麻の原産地表示はしなくてもよい。生鮮食品は義務づけ
られていますが、加工食品では梅干し、漬け物、うなぎ加工品など
8品目だけ。ここに9品目が追加されます。豆腐、納豆、緑茶、も
ち、蒟蒻、餡など。この流れからすると胡麻にも義務づけられる日
が近いはず。国産胡麻の割合が0.1%から1.0%にはなるかな。


2003/11/08(Sat)
日本ゴマ科学会。食べるゴマではありますが、この会は大学の先生
方の研究発表の場。理解の及ぶところでもなく敬遠しておりました
が今回はキーワードが接近。リグナンリッチの『ごまぞう』、発芽
時のリグナン変化など。ここ1年追ってきたテーマである。わだま
んの『発芽ごま』『飲みごま』など新しいコンセプトのゴマの展開。


2003/11/07(Fri)
コイヘルペスウィルスで霞ヶ浦の鯉、全滅。霞ヶ浦の養殖業者はあ
る日突然絶望に。雪印や産地偽装などあきらかな過失がある場合は
別にして、過失は無いのに全く予期せぬ事態が突発的に生じること
があるんだということだけは肝に命じておかねばならない。この日
は有機グループの集会。わだまんでも水曜日の有機野菜は定着した。


2003/11/06(Thr)
食句塾。「名シェフの舌の衰え神無月」磯菜。三つ星シェフ、ロワ
ゾーが猟銃自殺。ロブションも引退。作者の頭には志摩観光ホテル
の高橋シェフ。レシピの神技も連想させ、人生の虚無感もあり佳作。
天は「肉桂飴風化してゆく土門拳」伏兎。飴が忘れ去られていくの
ではなく、炭鉱も含めた昭和風景写真のテイストそのものが肉桂飴。


2003/11/05(Wed)
副島種臣の書301点を収録した『蒼海』。書がどんなに変化にと
んで、自由で、遊びがあって、世界に誇るアートであるか、もうな
にも解説無しで楽しめる。やたら太い筆でぶちまけ、迫力で跳ね上
げ、かすれ寂びのこれみよがしのコワモテの書が横行している。左
手で書くと個性的な字が書ける、という次元でヘタウマばやりだが。


2003/11/04(Tue)
女子大の栄養学科や製菓専門学校などの卒論の質問がたびたびメー
ルで飛び込んでくる。【ゴマ】をテーマにしたいと思うだけでも感
謝感激。栄養面からはいってくるのはあたりまえ。最近は国産ゴマ
を使用した場合のコスト計算とか国際需給の問題への取り組みなど、
業界新聞より高度のツッコミ。卒論をかかずに卒業したツケがきた。


2003/11/03(Mon)
『蕎麦屋の系図』岩崎信也。最近軽視されがちな江戸の老舗系。味
の評価はおいて、その系統の流れを解説。『更科』『砂場』『藪』
の江戸からの浮き沈み。更科と更級。蔦屋の屋号。かんだ藪のクロ
レラ蕎麦等、美味しいネタがたっぷり。<はじめに>で1カ所『本
草和名』は万葉仮名「曽波」でも、暖簾文字は「楚者」の仮名では?


2003/11/02(Sun)
中国西安大学文化祭で日本人留学生が裸踊りをして問題に。先頃の
社員旅行集団買春騒動しかり。東スポじゃあるまいし、中国のマス
コミって正気かいな。カラオケの看板で世界一堂々と売春営業を認
めている中国。性的陵辱をあげつらうなら、自粛するのはそちら様
でしょ。留学生諸君、さっさと別の国に移って楽しませてあげよう。


2003/11/01(Sat)
『女医さんのシネマクリニック』を里見英子先生が出版。わだまん
『セサミ・モナリザ』の開発指導をしていただいた。健康アドバイ
ザーとしてタレント業、別名でプロの株式指南。その上欲張って映
画評論。作品に病気をはめこむオアソビ要素と真面目な病気療法ま
で。理科系だから映画自体のデーターもきちんと書込んであり便利。




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[ 管理者:大象 著作:じゃわ ]