(2004/08)
2004/08/31(Tue)
|
3つのテレビ番組から取材協力の電話。年中ゴマをテーマにした企 画の連絡がはいるがこの季節はちょうどゴマ畑の撮影ができる絶好 の時期。栽培をお願いしている農家の方にもマスコミ取材は注目を あびてることで栽培意欲にもつながる。ことしは九州方面からはや くも新物が入荷しはじめた。後は農家の苦労をひきちぎる台風が敵。
|
|
2004/08/30(Mon)
|
うなぎが溯ってきた川も今はいない。でも古座川ならば名物の鰻を 食おう。夜は串本名物かつお茶漬け。ここへきた目的は在来種の金 ごまを栽培する農家があるときいたから。たどりつき目にしたのは、 なんと紫のごま。貴種流離。葬式にはこの胡麻でないとだめという。 「胡麻もとめ禊ぎの川を越えきたる 貴種むらさきの猟師がねむる」
|
|
2004/08/29(Sun)
|
台風襲来の高波を浴びつつ、枯木灘から熊野灘へつっきり古座川へ。 出会う山人は愉快、痛快、爽快。蜜切りしたままの山蜜をもらう。 口にふくむと清涼感のあるみごとな日本蜂蜜。前さんは森の名人百 人に選ばれた人物。エキサイティングな話が語り部のようにこぼれ る。「蜂の巣ごと熊野の森を噛みしめて山彦たちの精霊飲み下す」
|
|
2004/08/28(Sat)
|
白象をデザインした大きな板をいただいた。精巧な線彫りでおそら く版木と思われる。裏になにやら漢詩のようなものが彫ってある。 調べてみると頼山陽の『美人燭坐図』。いたずら書きのへたさ。象 とこの艶っぽい詩がどういう関連なのか。意図が全くわからない。 象コレクションもいろんなジャンルがふえてきたが、版木は初めて。
|
|
2004/08/27(Fri)
|
五輪スリム化大賛成。<走る><泳ぐ><跳ぶ><投げる><持ち 上げる>この原初の肉体の動きに限定。進化して<たおす><殴る> ぐらいまで。筋肉を不自然に使う『シンクロ』。田舎臭い美の演出 『新体操』。ハレよりもケの日常娯楽『野球』『サッカー』はいら ない。やり投げはいいがアーチェリーは×。でも山本選手はいい男。
|
|
2004/08/26(Thr)
|
飛行機の機内誌に居酒屋『ながほり』の紹介記事。先日一緒に飲み にいった食友がたまたま出張中に読んだという。いつも機内誌を読 むのはたのしみ。国内路線だと夢中になってゴトンと着地してもう 着いたのか。持ち帰りOKだから気になった記事は破ってポケット に。あれは空中で読むような文体で書かれていて、地上では白ける。
|
|
2004/08/25(Wed)
|
バング&オルフセンの音響をおいてからワグナーを聴くようになっ た。理由は単純。6枚セットしておけるからイラチの不精者でもほ っといていい。『パルジファル』の4枚組などいままでならとんで もない。ただデザインの良さに惚れただけだが、音痴でもこの音質 の良さは快感。食わず嫌いでもおいしいものの前では素直になれる。
|
|
2004/08/24(Tue)
|
あんたとこやったら『てんま』もってるやろ。丹波元さんに聞かれ たが親父の蔵書も散逸。昭和52年に宮本又次教授が天満の歴史を 編纂した貴重な本。地元の長老にお尋ねするとすんなり貸してくだ さった。大阪天満宮が<御神忌千七十五年式年祭>に企画。頁を繰 るだけワクワク。DNAで引っ越しができない。転勤族が羨ましい。
|
|
2004/08/23(Mon)
|
取り込み詐欺の手口。「打ち子」と呼ばれる仕入れ役の実働部隊は 偽名で営業活動。関西弁で適当に値切りながら交渉する話術が巧み。 支払いの引き延ばしは「押さえ」の担当。事務所わきにのぼりをた て、女子社員には制服を着せる。会社の母体も休眠会社の経営権を 買い取り相手に信用させる。被害会社100社4億円の『流石屋』。
|
|
2004/08/22(Sun)
|
窯だし。焼きの最後、焚口からのぞいたら大きな壺がたおれて横と 接触していた。ふたつともダメになるので水谷先生は乱暴に手前に ひきたおした。それが結果としては大正解で、迫力のあるビードロ と焦げの窯変に。横の焚口においてあった花入れも地合が紫に発色、 ビードロが閻魔のように象って傑作に。むろん両方とも先生の作品。
|
|
2004/08/21(Sat)
|
胡麻屋です。名刺をだすとたいてい胡麻なんかほとんど食べないと 挨拶が返ってくる。さて外食だけしてごまとどれぐらい出会うか。 コンビニ、スーパーの新製品はごまだれ麺、ごま鮭にぎり、黒ごま 豆乳など【ごま】を冠にした新製品ラッシュ。居酒屋でも讃岐うど んでも鶏ゴマサラダなど目玉にしている。そうか空気のような存在。
|
|
2004/08/20(Fri)
|
「北島商店のメンチカツ」「北島商店のミートコロッケ」が大丸ピ ーコックと東急ストアで大人気。スーパーの開発担当者と肉屋の父 上にとっても悲願の2冠達成。康介を水中カメラがとらえる映像を みる。改めてスポーツは魚や獣に近い単純な泳ぎと走りに感動する。 とはいえ水着、体毛など人間工学の分析が秒を縮め、妙な噂もとぶ。
|
|
2004/08/19(Thr)
|
白骨温泉騒動。旅館が「六十ハップ」を使用していたとして大写し にしていたがなんと懐かしい。五右衛門風呂のころだ。浮いている 板にうまくのって沈めてから、おもむろに隅っこにおいてある瓶を とる。六十ハップをキャップ1杯分入れる。あまりに記憶が遠のい ているが湯気のむこうには母の裸身が揺れているので幼稚園の頃か。
|
|
2004/08/18(Wed)
|
サライ「日本の名蕎麦」、一個人「こだわりの本格蕎麦」。毎月食 雑誌のどれかは蕎麦特集。BRUTUSも「日本一おいしいお取り 寄せはこれだ!」。このほん、若い子ぉらの文化発信最前線ちゃう ん?有名人取り寄せなんか、ええかげんバカにしとかな。企画する ならするで2捻りも3捻りもせんと、おばはん雑誌とおんなじやん。
|
|
2004/08/17(Tue)
|
天満橋の松阪屋が閉店して2ヶ月。幽霊ビルの7階にジュンク堂と CDショップが残っている。8階にも飲食店が4軒も残っているが 幽霊さえも遠慮する雰囲気。名店もあり、どうして居残っているの か不思議だ。廃墟じみたムードがひと味。ジュンク堂にはいるとま た本が欲しくなるので素通り。シェーンベルク『浄夜』のCD1枚。
|
|
2004/08/16(Mon)
|
久保田万太郎にはたべもの句が多い。梅原龍三郎の家で鮨の赤貝を 誤嚥して突然死したことを思い出して、そういえばこの五月におさ らばした父も最後は誤嚥であった。病院食だったから今おもえば最 後ぐらい大好きな鰻を死ぬほど食べさせてやればよかった。現代医 学も延命の果ての選択の一つに<最後の晩餐>コースを加えるべし。
|
|
2004/08/15(Sun)
|
信楽で穴窯。昨年3度目の後、火の巡りを変えるために水谷健悟先 生がひとりで窯を造り替え。12日に火を入れて3日目。1回13 00度をこえ1270前後で安定。今回から奥の両サイドからも薪 を抛り込む。80時間後火入れ完了。これから4日冷却。下の村か ら盆踊りのはやしが駆け上ってくる。火を欲しがるサンバのリズム。
|
|
2004/08/14(Sat)
|
<失敗なし・ごま風味シュークリーム>NHKきょうの料理9月号。 どっちの料理ショーにも出ている堀田朗子先生のレシピ。シュー生 地のポイントは沸騰させた液体に薄力粉を一度に加えること。カス タードクリームにごまペーストとキルシュをまぜこむ。アレンジで 金・黒・白の3種のカスタードを。このお盆休みに挑戦してみよう。
|
|
2004/08/13(Fri)
|
モブ・ノリオ『介護入門』。芥川賞受賞会見でズッコケのふりがス ベッてシャイな一面。小説も悪ぶってるがまじめな介護日記。<聖 家族>テーマが選考されるので本当に破壊的なものは排除される。 新しい文体と評されているが、<YO朋輩>のブレスもわざとらし い。「裏漉しした擂り胡麻の風味を粥に移す」優しさのリアリティ。
|
|
2004/08/12(Thr)
|
『はなまるマーケット』でねりごま企画があって1週間。ゴマ業界 は大忙し。だしでわるレシピ紹介がよかったのだが、その簡単なこ とも主婦はしないのでは。既製のめんつゆをみても異常細分化。う どん、そうめん、冷や麦、中華つけめん、それぞれのめんつゆが並 ぶ。冷蔵庫には曜日ごとのドレッシング。心理サスペンスの導入部。
|
|
2004/08/11(Wed)
|
山本まこが飲み屋『雫』を始めた。わだまんHP【ごまやん探偵団】 は彼女に委託。同業者やマスコミには必見サイト。お店は入手しに くい焼酎がズラリ。フードライターをしているのでコネをフル活用 して仕入れしているかと思ったが蔵元ごとに懇意の卸先をチェック。 販売制限ならスタッフ総動員で一人一本を確保する涙ぐましき努力。
|
|
2004/08/10(Tue)
|
名刺交換をしようとしたら定期入れの縫い目がやぶれて相手の目の 前でバサッと中身が落ちてしまった。運転免許から目医者、歯医者 の診察券まで。なんでも無くしてしまうタチなので、名刺もカード もみんなひとつに。財布も落としてばかりなので持たない主義で通 してきたがこれではいかん。<博庵>の名刺入れが気にいっている。
|
|
2004/08/09(Mon)
|
ジャンボ味噌カツ定食in名古屋。並の味噌カツでもいいんだが、 名古屋がついジャンボといわせてしまう。<無神経><厚顔無恥> <鈍感>などのイメージが、あんかけスパや乱痴気モーニングセッ トにあらわれている。『名古屋が元気』というキャッチフレーズで マスコミはさかんに煽ろうとしているがここは根本的に地層が違う。
|
|
2004/08/08(Sun)
|
たら胃(おさ)を食べる。魚のタラのエラと消化器官を干したもの だがエイリアンの死骸といわれればそうかとも思う。徳永乾物の取 り寄せの写真をみて注文した。九州地方では夏のおなじみなんだろ うか?7時間戻してもまだ臭う。紹興酒を注ぐと一気にコクに変わ った。いける!エイリアン食えば心のエイリアンの機嫌がよくなる。
|
|
2004/08/07(Sat)
|
『玲瓏』の森井マスミが短歌研究社主催『短歌評論賞』受賞。嬉し い。玲瓏からは魚村晋太郎も大活躍中。彼女にはわだまんメルマガ で食関係の原稿をお願いしている。内田百閨A中野重治など食情報 と一線を画すシブイ線。鏡花や秋成の研究者で短歌も耽美派。「記 憶はつまり感情が噛む猿ぐつわいちごのジャムにつぶれたいちご」
|
|
2004/08/06(Fri)
|
蕎麦打ちの練習に今までとちがったグループに参加させてもらって いる。前回はタスマニア、今回は秋田。二八で先生の実演があるの だがこれが2回とも実に美味い。「松林」「月山」はここで研修し たそうだ。脱サラで蕎麦屋を考えたが、営業マン出身で待つより攻 めるタイプで出張蕎麦打ち人になったとか。とにかく上手な打ち手。
|
|
2004/08/05(Thr)
|
食句塾。「OLや麦茶濃い日も淡い日も」伏兎。オフィスで女子社 員がお茶なんていれないとあえなく却下。「円錐の麦茶仏顕れ井戸 浄土」翠胡。表現の難解さはさておき、麦茶を冷やすのに使ったア ルミ製の容器を知っている者がまずいない。「朝顔咲く昭和の声で 一、二、三」伏兎おさえ「カーテン翻り月巻き込みぬ」弥華藍が天。
|
|
2004/08/04(Wed)
|
パソコンが頻繁にウィルスの侵入を受ける。毎朝膨大な量のメール がはいっているが不用意には開けない。そんななかHモノの巧みな キャッチフレーズを読むのはたのしい。もちろん中はあけない。そ のあけない人たちに向かって開けさせる努力はたいしたもので、む かし野坂昭如の傑作『エロ事師たち』があったが現代のエロ事師は?
|
|
2004/08/03(Tue)
|
一見さんお断りの洋食屋T。昨年からコネをさがしていたがひょん なことから。ガードが固いわけではない。常連にくつろいでもらい たいという姿勢は良し。店側が客を選んで当然。2点気になること。 独立前のHのメニューと全く同じおまかせ(オムレツ、鮎のリゾッ ト、カツサンドなど)。ワインの注文に対して好みを全く聞かない。
|
|
2004/08/02(Mon)
|
照屋真理子句集『月の書架』。「桃喰うてそのまま人に会ひにゆく」 「ひぐらしやふと死後に似る夜明け方」。玲瓏の仲間、須川洋子女 史が主催する俳句結社『芙蓉』に参加しての活動。シャンソン歌手 でもある。歌人としてすでに数々の傑作の持ち主。「ものとなく異 しきは春の夕ごころ鱵真塩をふる間もさやぐ」。なんとセクシャル。
|
|
2004/08/01(Sun)
|
道頓堀演芸館が変身しているので社会見学。角座はラーメン街(唯 一、地階に演芸場を残す)。中座は飲食専門店ビル。浪花座は昔の 町並み再現の極楽商店街。食友H氏と火鍋で紹興酒1本。この店は 本日閉店。彼と一緒に行く店は江戸堀の割烹、梅田の焼肉、北新地 の炉端。ことごとく閉店。H氏は貧乏神だ。え〜っぼくちゃうでぇ。
|
|